人は男女関係の中で成長・進化する<相互依存のハートの法則>

触れ合うことは、人間にとって、とても大切で自然なことです。

男性が愛を受け入れると、女の人はどう変わるのでしょう?

愛は「許す」「受け入れる」「与える」というエネルギーを持っています。

基本的に愛は女性性のエネルギーであるがゆえに、女の人は、より無条件に相手を

包み込むようになります。

しかし女性にも必ず存在する男性性の部分は、

彼がついているから思い切り外の世界に対して挑戦ができるという、

伸び伸びとした前向きな情熱となります。

1人ひとりの人に、最適な男性性と女性性のバランスがあり、

そのバランスもその人の成長や進化によって変わっていくものです。

男性のエネルギーと女性のエネルギーを互いに伝え合い、互いが各々最適な

バランスに近づいていく言葉を超えるコミュニケーションがセックスです。

チベットの仏教最高責任者14世ダライ・ラマ法王が来日され、講演された時のことでした。

16歳の女の子が舞台に上がり、質問をした後、法王はそれにわかりやすく答えられたのですが、女の子はちょっと首を傾げました。

そのとき、法王はその女の子に歩み寄り、彼女を抱きしめたのです。彼女は驚いた様子でしたが、にっこりと笑っていました。

後日、法王が2000年7月にNHKのテレビ番組ETV2000「ダライ・ラマ・日本人への問いかけ 今宗教に何ができるか」に出演され、司会者からこのような質問を受けました。

「日本ではいきなり抱擁すると訴えられることがあるくらい、誤解を招きやすい行為ですし、日本には抱擁の習慣がありません。なぜ、しかも16歳の女の子に抱擁されたのですか?」

それに対して、法王は要約するとこのように答えました。

「わずかな短い時間に彼女の質問に答えることは、難しいものです。

だから、ハグをしたのです。

ハグは、言葉で話したこと以上に、相手に理解させる力があります。

触れ合うことは、人間にとって、とても大切で自然なことなのです。

・・・人間が人間らしく存在し、自然にふるまうだけで、まわりは変わっていきます」

身体の触れ合いは、言葉を超えるコミュニケーションです。

しかし触れ合うことが心から与えるものでなければ、形だけのものとして使われます。

彼に悪いから、

彼が怒るから、

最近妻に接していないから、

お願いしたいことがあるから、

仲直りしたいからなど、

触れ合うことを何かの手段やその代償として使う場合、

どこかに罪悪感が生まれます。

そういうセックスを繰り返していると、だんだんセックスの楽しさがなくなり、

かわりにむなしさが出てきます。

欲望を満たすためのセックスも同様です。

どんなに励んでみても、それ以上近づけないむなしさがあります。

彼(彼女)とのセックスに魅力がなくなったら、

心の触れ合いで近づこうとして下さい。

具体的に言えば、

  • 昔、彼(彼女)と一緒に行った思い出の場所に出掛ける、
  • アルバムを広げお互いに語り合う、
  • 過去のラブレター(メール)を読み直し、それをネタに話す、
  • 心の思いを正直に伝える、

などなど。

二人の心が思い出によって近づくと、セックスにも新鮮さが甦ってきます。

それでは、愛のハートを開く方法を紹介しましょう。

  1. 相手の肩甲骨の間に手のひらをおきます。
  2. 頭上から入ってきたエネルギーが、自分の手のひらから相手の肩甲骨へ入っていき、相手の体内に拡がっていくようにイメージします。
  3. その時、自分のハートを開け、相手にやさしさ、思いやり、愛を送ります。
  4. そうすると、相手の肩の重荷がとれ、背中がラクになってきます。

これで、お互いのハートとハートが通じ合う状態が生まれます。準備完了。

言葉を超えるコミュニケーションを始めましょう。

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