最近の西洋の産婦人科の医師は、あまり基礎体温の測定を重要視しない傾向があります。
でも、基礎体温のグラフは、赤ちゃんを授かるためのとても大切な情報を私たちに与えてくれます。
低温期は、36.2度から36.5度の間に収まっていることが理想。
高温期は、36.7度から37度の間になることが理想です。
生理開始日から、次の生理開始日の間隔(生理周期)は25日~35日の間に収まっていれば、自然妊娠が比較的しやすいと言われています。
高温期というは、長くても14日間で、ホルモン剤を使っていない時に、16日以上高温期が続いたら、妊娠の可能性があります。
また高温期の体温が右肩上がりに上がっていく形の方が、妊娠のための身体の準備が整ってきたと考えてよいと思います。
高温期は長くても14日間となりますので、生理周期が長い場合は、低温期の期間が長いということになります。低温期が長いということの意味は、排卵ができる状態になるのに時間がかかるということですから、卵子の最後の生育のための条件が整いにくい(卵胞ホルモンの分泌の問題や、卵胞を刺激する脳からのホルモンに対して反応性が鈍い可能性がある)ことへの対応が必要になります。卵子は卵巣内の原子卵胞という場所から排卵の180日前に、500個ほどの卵子の赤ちゃんと一緒に排卵への冒険の旅に出て、そのうちの1個が排卵されます。ですから質の良い卵子を作るには、最低半年の時間が掛かるということです。
排卵があったのに、体温が36.7度以上に上がってこない時は、黄体ホルモンの機能不全を考える必要が出てきます。
自律神経のバランスが乱れやすいと、グラフが乱高下して、のこぎりの歯のようなグラスになってきます。
排卵してから体温がゆっくりとなだらかに上昇する場合は、氣の滞りがあるか、血の滞り【血の滞りを瘀血(おけつ)と呼びます】がある可能性を考えますし、生理が始まっても、体温がなかなか下がらない場合も、氣の滞りか瘀血の存在を疑います。
場合によっては、低温期の時と高温期の時で、使う漢方薬を変えた方がよい場合もあります。
それゆえ、基礎体温表はつけておくと、漢方薬が身体に合っているのかを調べる貴重なデータにもなります。
「基礎体温を測る行為そのものがストレス」と感じて、気持ちの整理ができない時には測定をお休みする選択があってもよいのですが、体温は単なる事実の一つなので、その事実を客観視する練習は、赤ちゃんが生まれて子育てが始まった時に、生きてきます。
赤ちゃんは、生まれ来るタイミングを、自分で決めてきます。
いつ生まれるかは、その子のこの世での使命や体験の種類に影響をするからです。
ですから、赤ちゃんが授かるタイミングは、親の思い通りにはならないのです。
親の都合からすると、早過ぎる妊娠もありますし、早く欲しいとどんなに願っても、赤ちゃんの予定表は親の願いと異なっているのが、当たり前です。
ゆえに、「子どもは親の思い通りには動かない」ことを学んだり、「親の思い通りに動かない子供のことを許す」練習の機会になります。生理が来るたびに落ち込んだり、涙が溢れて来たりする女性の気持ちは、よく理解できますが、単なる事実を事実として観察する練習だと理解していただき、「まだ赤ちゃんのスケジュールでは、誕生のタイミングではないのだな・・」とサラリと流せるようになって下さい。この練習は、実際に赤ちゃんが生まれたら、とても生かされます。「子どもは親の思うようにはならない」からです。
また、基礎体温表は、パートナーとシェアすることもお薦めします。
男性は、女性の生理周期のことを、知っているようで、よく分かっていません。
でも、少し勉強すれば、およその流れは理解できるようになります。
そうすると、奥様から云われなくても、いつくらいが妊娠しやすいタイミングになるのか、自分でわかるようになります。男性のわがままかもしれませんが、男性は奥様から生殖のためのセックスを指示されていると、理性では理解していても、感情はついてこなくなることが起きます。基礎体温表をシェアすることで、自らタイミングを把握できるようになると、自主性をもってタイミングを作れるようになります。
ですから、完璧である必要はないので、基礎体温表をつけて、その表をパートナーとシェアすることを実践してみて下さい。
夫婦間のコミュニケーションが、よりスムーズになり、お互いの善意による感情の衝突の機会が減るはずです。
女性が一人で妊活を背負う必要はありません。
お互いに助け合い、励まし合うためにも、情報・事実のシェアを忘れないようにしてみて下さい。女性の気持ちがシェアすればするほど、楽になるはずです。
そんな僅かな気持ちの変化が、ホルモンと自律神経のバランスを整えてくれるものです。
妊活の一番大切な要素は「自分のありのままを自分が許し、愛し、背伸びをやめて、リラックスすること」ですから・・・。
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